簡単!熱中症危険予知!

◎ 心 構 え ◎
 体の具合が悪い事や、決められた休憩時間以外に休憩をさせてもらう事は、気が引ける事ではあります。
さらに現場に救急車を要請する事は、現場事業者の下で働く我々には勇気のいる事です。

ですが、熱中症の対応については、症状が現れた時には軽く考えずに行動することが重要です。
万一同僚に熱中症と思われる体調不良などがあった時に対しての対応方針を決めておき速やかな対応に踏み切れるよう、現場責任者等と事前に話し合いをしておくことが大切です。
(同僚警備員だけでは無く、現場で働いている全ての人に対しても同じように行動しましょう。)

過酷な環境で働く者を身を案じた、
安全衛生を、気にする警備会社、現場に迷惑をかけない警備会社
イメージが好感を持たれます。


季節ごとの熱中症について.
熱中症というと、炎天下の夏の出来事と考えがちですね。
夏の運動時に起きやすい事は確かですが、湿度の高い梅雨時や、秋の涼しくなった時でも、
熱中症の危険があるのです。
湿度のある季節の疲れは思いのほか、体に停滞しているものなのです。
梅雨時期の晴天日に気温が急激に上がると、季節の変化に、体が対応ができず病んでしまいます。
涼しい時でも、安心せず定期的に水分の補給をして下さい。

運動中では手足や腹筋などに痛みをともなった痙攣が起きます。また短時間、数秒間程度の失神が
起きることがあります。
例えばテニスの試合中に起きやすいの"腓返り(こむらがえり)"も軽い熱中症の症状です。
次にめまい感、頭痛、吐き気・嘔吐、疲労感、虚脱感、失神などの症状が同時に起きます。
さらに進むと、おかしな言動や異常行動、過呼吸、最終的には意識障害、ショック症状となります。
最終段階は、いわゆる多臓器障害(多臓器不全)状態です。

脱水症は水を補給、具体的には口からの水分補給に加えて血管内に電解質を加えた水を点滴することにより、急速に回復することが可能です。
一方、熱中症は、脱水を改善しただけでは改善できません。
多臓器不全状態になると治療しても救命することができない事があります。
また救命しても後遺症が残ることがあります。

熱中症は車のオーバーヒートと似た状態なのです。
ですから、通常は脱水状態にはならない、海のクジラやイルカでも熱中症になることあります。
熱中症は通常は炎天下のスポーツ中(運動中)に起きやすいのですが、スポーツに縁がなくても、
通常の生活の中でも油断していればおこるものなのです。

誰でも一度は経験のあるお風呂や温泉の"湯あたり"は熱中症に似た状態ですので、あの感じを勤務で
少しでも感じたら我慢せずにリーダーに報告し休むようにして下さい。
 
いつでもできる! 
 
 指の爪を押します。つまんでもOK。
白くなりますね!
圧迫を解放します。
赤くもどりますね。
 
   
解放した瞬間から
赤色に戻るまでに2〜3秒以上かかる場合は熱中症の危険性がありますので。
のどの渇きの感覚が無くとも水分の補給をまめにしましょう。
 
 また、夏の夜の睡眠にも注意!汗で水分が欠乏状態になっている場合があります。
朝の一杯の味噌汁は金メダル!朝の果物は銀メダル!朝食はしっかり摂りましょう!!

 「熱中症」とは、
熱疲労・熱けいれん・熱失神・熱射病の4つの症状を総称して「熱中症」と呼んでいます。
このなかで最も怖いのが熱射病です。

「熱疲労」とは、水分不足による脱水症状と血圧の低下の急激な進行によって、
頭痛やめまい、吐き気や脱力感などを生じる症状です。
「熱けいれん」とは、汗を大量にかいた後に水ばかり飲んで、塩分の補給をしなかった場合に
起こりやすい症状です。塩分やミネラルを多く必要とするお腹やふくらはぎの筋肉が、
場合によっては痛みを伴い、強くけいれんします。
「熱失神」とは、直射日光下の野外や高温多湿の室内などで長時間活動していた場合に、
末梢血管の拡張によって血圧が下がり、めまいを起こしたり失神したりします。
「熱射病(日射病)」とは、死亡率が高く、病院で緊急の手当てを要する症状です。
体温調節のための中枢機能そのものが麻痺してしまうため、体温が40℃以上に上昇し、
発汗もみられなくなり、また吐き気や頭痛・言動がおかしくなったり、意識を失ったりします。

人は体温が42度以上になると、生命維持が困難になるといわれます。
そのままでは最悪の場合、死にいたるケースがあるため、体温を下げるための応急措置を
とりながら救急車を至急呼び、病院で治療を行う必要があります。